2016/08/02 18:16

 

フッ素には一杯くわされました。

 

フッ素には反対の為の反対をしているわけではありません。
フッ素には一杯くらわされた、痛い経験があるのです。

僕が予防に大きく舵を切った頃のお話です。

12
13年程前のこと、
それまでは僕もフッ素の効能を信じて、患者さんに奨めたり、
定期的にフッ素塗布なんかをしたりしていました。

それからすぐ、ダイアグノデントという虫歯診断機器
が発売されたので、さっそく導入しました。

ある時、ダイアグノデントの診断基準では
象牙質に達していないとされる30未満の数値が出る大臼歯が数本ある中学生の子がいて、
その子のお母さんがなんでもします、どうしても数値を下げたいのです、とおっしゃるので、
低濃度フッ素ジェルの塗布を指導したり、毎月のPMTC(クリーニング)、
3ヶ月毎のフロアゲルの塗布をしたりしていましたが、
じわじわ数値が上がる(虫歯が進行する)のです。

フッ素は再石灰化を促進すると学校で習いますので、
30
未満のエナメル質の範囲の虫歯なら再石灰化で治るはずだ、
と思い、歯磨指導、食生活指導と共にフッ素塗布も指導して、半年、1年と経過する内に、
じわじわ虫歯の数値は悪化する。

とうとう、50越えの部位も出てくる。
そして、月に1回の来院が苦になる(こちらが)。

まじめにフッ素塗布をしているのに虫歯の数値が上がり続けるその子に、
重曹水を作り、飲食後洗口することを指示してみた。

そして、翌月、なんと、、軒並み下がっているではないですか、、
翌々月には全ての虫歯が20を切ってしまい、
なんとか安心なレベルに下がりました。

で、それ以来、その子はうちには来ていません。
「重曹うがい」があれば、うちは要済みということのようでした。

いったい、フッ素ってなんだったんだ、、、
フッ素は虫歯に効くんだ、、と思っていたのに、、

確かに、フッ素は出来てしまった虫歯には効かない。
と明言されています。
でも、目視でもはっきりしないエナメル質限局の虫歯さえ治らないのですよ。
重曹(アルカリ)なら、虫歯が象牙質に入っても治る。

 


「重曹水」で虫歯が治った症例1





僕が12年程前に予防歯科に大きくかじを切ったきっかけは、
ふつうの歯医者のやり過ぎで体調をくずしたのがきっかけですが、
もう1つあります。

それは、うちの長女(今は17歳、虫歯はない)を虫歯にしてしまったというものです。
ハミガキもしているし、フッ素もときどき塗っているのになぜ??


「重曹うがい」でどの程度虫歯が治るのか?
という治験例です。

最初の頃は自分の子供で実験していたのですね。

タイトル画像は脱落後保存していた左下Dです。

そして、これが口の中にまだあった頃、




で、同日のレントゲン写真、




そして、これが約1年後、脱落した時のレントゲン写真。
抜けるまでの1年間、飲食後に「重曹うがい」をさせていました。




遠心(向かって右端)の虫歯に注目してください。

どうですか?

通常の写真では虫歯の穴が小さくなっているようにも見えないと思いますが、
(もちろんCR充填などしていません)
レントゲン写真では明らかに虫歯が小さくなっていませんか?

レントゲン写真では黒くなるのが、カルシウムが溶けて虫歯になっている、
白くなっているのが再結晶して虫歯が治っているということです。

フッ素塗布では象牙質に達している虫歯はひどくなることはあっても、治ることは有り得ないのですが、
「重曹水」で飲食後にうがいするだけで、象牙質に達している虫歯でも治ります。

たぶん世界で始めての虫歯が治っているという症例写真です。

飲食後酸性になっている口腔内を「重曹うがい」でアルカリ性にするということです。


詳しくはこちら

I歯科医院の高楊枝通信。(院長ブログ)
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/